パーテーション工事の費用相場や内訳を徹底解説!
パーテーション工事を実施することで、オフィス内の区画を整備できたり、新たなスペースを形成できたりと、より良い職場環境が叶います。
本格的な内装工事に比べればコストも抑えやすいため、限られた予算の中でパーテーション工事を実施したいとお考えのご担当者様もいらっしゃることでしょう。
ただ、実際パーテーション工事にはどれくらいの費用がかかるのか、何にどのようなコストがかかるのか等、具体的な費用感が分からなければ実際に工事に踏み切るのは難しいですよね。
そこで今回は、パーテーション工事の費用について、相場や費用内訳などをご紹介します。
費用を抑えるためのコツも伝授しますので、パーテーション工事を検討されているならぜひ最後まで目を通してみてください。
パーテーション工事の費用相場
早速パーテーション工事の費用相場についてご紹介します。
そもそもパーテーションで室内を区切る方法には、大きく次の2パターンがあります。
| 方法 | 概要 |
|---|---|
設置型(ローパーテーション等) | 購入したローパーテーションなどを、そのまま設置する方法。 工事なしで部屋を区切ることができ、設置を外部に依頼しない場合はパーテーションの購入費のみで設置可能。 業者に設置・組み立てを依頼する場合でも、費用は抑えやすい。 |
施工型 | 工事でパーテーションを取り付ける方法。 パーテーションには以下のような種類がある。 ・アルミ:軽量アルミ製の材料を使用。 ・スチール:スチール製のフレームと、石膏ボードをスチール鋼板で挟んだパネルを使用。 ・ガラス:アルミやスチールの支柱との組み合わせで構成されるタイプや、ガラスのみ(支柱なし)のタイプがある。 ・LGS造作壁:軽鉄で骨組みを組み、その上に石膏ボードを貼り付けて構成された壁。表面はクロスやタイル、塗装などで仕上げる。 材料費+工事にかかる費用やその他諸経費なども必要なため、設置型より高額になりやすい。 |
設置型と施工型では大きく費用感が変わってくるため、それぞれで相場を見ていきましょう。
設置型の場合の費用相場

ローパーテーション等を購入して設置する方法で室内を区切る場合の費用相場は、ローパーテーション1枚につき1.5〜3万円です。(組み立て・設置を依頼した場合)
組み立てや設置を業者に依頼したとしても、天井部分の工事は不要なので、施工型に比べれば費用は安く済みます。
パーテーションの上部から天井までがオープンな状態なので、当然遮音性は期待できませんが、オフィスのデスク周りと通路との間に仕切りをいれる、コピー機やファックス機器の置き場・休憩コーナーを区切る、などちょっとしたゾーニングが目的であれば設置型でも充分なケースが多いです。
遮音が不要なのであれば、設置型のパーテーションを選択することで大幅にコストを抑えられるでしょう。
施工型の場合の費用相場

施工型のパーテーションを導入する場合の費用相場は、パーテーションの種類によって異なります。以下の表に種類ごとの費用相場をまとめましたので、こちらをご参考ください。
| パーテーションの種類 | 材料費+標準取り付け費の大まかな目安 |
| アルミパーテーション | 2.5〜5万円/1m |
| スチールパーテーション | 4〜8万円/1m |
| ガラスパーテーション | 6〜12万円/1m |
| LGS造作壁 ※クロスで仕上げた場合 | 2.5〜6万円/1m |
天井部分の工事が必要となり、その他の付帯工事等も発生する場合があるため、基本的に設置型の場合よりも高額になりやすいです。
その中でも、遮音性や断熱性に優れたスチールフレームや、デザイン性・採光に優れたガラスパーテーションを選ぶと比較的費用が高くなることが予想されます。
また、LGS造作壁はパーテーションというよりも、壁を造作するイメージに近いので、現場の条件によっては上記の費用感より高額になることもあり得ます。
パーテーション工事の費用を左右する要素
前述の費用相場を見ていただくとわかるように、設置型か施工型か、パーテーションの種類をどうするかによって工事費は左右されます。
こうした費用が変動する要素や条件について、もう少し詳しく把握しておきましょう。
パーテーションの種類
どのような種類のパーテーションを導入するかによって、工事費は変動します。
例えば、先ほども触れたように、アルミパーテーションであれば他のパーテーションに比べて費用は抑えやすいです。
一方でスチールパーテーションやガラスパーテーション、LGS造作壁は、遮音性やデザイン性等の利点はあるものの、アルミパーテーションに比べるとコストは高くなります。
| パーテーションの種類 | 費用感 | 特徴 |
| アルミパーテーション | 低 | 軽量アルミ製の材料を使用しているため、低コストで施工しやすいが、遮音性や断熱性は低い |
| スチールパーテーション | 中 | アルミより高額になりやすいが、遮音性・断熱性に優れている。デザインの柔軟性も◯ |
| ガラスパーテーション | 高 | 基本的にアルミやスチールより高額になりやすいが、外部の光を取り込めるうえ、高級感や洗練されたイメージを演出できる。 ※ガラスの種類によっても費用は変動する。 |
| LGS造作壁 | 条件により様々 | 非常に遮音性が高く、仕上げ方法によって柔軟なデザインも実現可能。 工期は長くなりやすく、条件次第で費用も高額になるケースもある。 |
ただ、上記のように特徴が異なるため、費用面だけでパーテーションの種類を選ぶのではなく、用途に応じてコストパフォーマンスが最大化できるものを選択することが大切です。
パーテーションの枚数や形状
パーテーションの枚数や形状によっても費用は変動します。
枚数については、単純に必要なパーテーションが増えればその分費用も大きくなるということです。
形状については、次のような要素がコスト増につながることを知っておくと良いでしょう。
- コーナー(折れ点)が多い
- 開口を設けてガラスをはめる
- ドア数が多い
- 欄間クローズ(パーテーション上部が天井までクローズな状態のこと)
付属工事
パーテーションを導入するにあたり、付属工事が発生する場合もあります。こうした工事が多ければ多いほど全体の費用も高額になります。
次のような工事が必要となる場合は留意しておいてください。
- 消防設備の移設/増設(火災報知器、排煙設備、スプリンクラーなど)
- 空調/換気設備の工事(給気、還気、CO₂管理など)
- 電気・照明の移設/増設(配灯、スイッチ系統など)
- 通信経路等の確保/変更(LAN、会議機器、Wi-Fiなど)
- 仕上げ工事(パーテーション表面のクロス貼付、タイルカーペット補修など)
- サイン設置(ロゴ・誘導の設置など)
- 防音対策(防音ドア設置、パーテーション内部へのグラスウール充填など)
その他要件
その他、次のような比較的イレギュラーな要件がある場合も工事費アップにつながります。
- エレベーターの使用が難しい、夜間しか使用できないなど搬入の難易度が高い
- 厳格な養生が必要など管理規約が厳しい
- 特急対応が必要(一般的な工期よりも短くするために増員が必要となる)
パーテーション工事の費用の全体像と内訳
ここまでご覧いただいて、パーテーション工事には、これまで紹介したような費用(材料費+標準取り付け費)の他にもコストのかかる部分が出てくることにお気づきかと思います。
そのような、「材料費・取り付け費(施工費)以外に別途でかかるコスト」が結局どれくらいになるのかがわからないと、結局工事費全体がどれくらいになるのかイメージがつきづらいですよね。
そこで、パーテーション工事費の内訳と、費用全体に占める割合をご紹介しますので、工事費全体のイメージを掴むためにお役立てください。

こちらは、施工型のパーテーション工事費全体において、何にどれくらいの費用がかかるかを図示したものです。
目安として、概ね6〜7割程度が材料費+取り付け費とお考えいただくと良いでしょう。逆に言えば、それ以外のコストが全体の3〜4割程度見込まれるということです。
では、それぞれの項目に、具体的に何が含まれるのかも見ていきましょう。
| 費用項目 | 含まれる費用 |
| 材料費(全体の35〜55%) | パーテーション、ドア、金物、吸音材、ガラス(開口部にはめる場合) |
| 施工費(全体の15〜30%) | 組立・取付・調整の人件費 ※大まかな目安:大工1人1日=3万円 |
| 付属工事費(全体の10〜30%) | 消防設備の移設/増設、空調/換気設備の工事、電気・照明の移設/増設、通信経路等の確保/変更、仕上げ工事、サイン設置、防音対策 |
| 付帯費用(全体の5〜10%) | 運搬費、墨出し、養生費、清掃費、処分費、現場管理費、パーキング費用、現場調査費 |
| 諸経費(全体の5〜10%) | 進行管理、打合せ・説明、資料/図面・簡易レイアウト設計、共通仮設 等 |
以上が、パーテーション工事費の全体像となります。
パーテーション工事の費用を安く抑えるコツ
パーテーション工事には、特に施工型であれば、どうしてもまとまった費用がかかります。
しかし、できればコストを抑えて理想的なオフィスや内装を実現したいものです。
そこでここでは、パーテーション工事費をできるだけ安く済ませるコツを解説します。
用途に応じた材料や工事を選択する(業者に相談する)
コストを抑えるためにまず重要なのは、用途に合ったパーテーション(材料)や工事を選択することです。
というのも、安さだけを追求して、安い材料や必要最低限の施工を選んでしまうと、後々余計な費用が発生する可能性があるためです。
例えば、パーテーションを利用して会議室を作りたいという場合にアルミパーテーションを選んでしまうと、遮音性が不十分で結局工事をやり直さなければならないという事態になりかねません。
費用を抑えることは大切ですが、それだけを追求してしまうと結局ムダなコストが生まれてしまうのです。
つまり、用途に適した材料や工事をしっかりと選ぶことが、最小コストでパフォーマンスを最大化することにつながるのです。
最適な選択を行うため、以下の情報もご参考ください。
【材料(パーテーションの種類)別の適した用途】
| アルミパーテーション | 遮音を必要としないミーティングルーム、オンラインミーティングブース、執務区画など |
| スチールパーテーション | 機密性の高い会議室、役員室など |
| ガラスパーテーション | 受付区画、開放感のある会議室、通路の採光など |
| LGS造作壁 | 移動や破棄の予定がない壁、機密性の高い会議室など |
【欄間オープン/クローズ】
| 欄間オープン | パーテーションの上部が開口している仕様のこと。 費用は抑えられるが、遮音性はダウンする。 →オンラインミーティングブースや作業室ならOK |
| 欄間クローズ | パーテーションの上部が天井までクローズされている仕様のこと。 オープンの場合に比べて費用はかかるが、遮音性も高い。 →会議室や役員室などに適している |
相見積もりを行う
見積もりを依頼する際には、必ず相見積もりを実施しましょう。
業者によって項目ごとの細かい費用は異なります。同じ内容の工事を安く実施してくれる業者を選ぶためには、相見積もりは欠かせません。
見積もりを依頼する際は、数量・材料・図面・仕上げなどをそろえて、同じ条件下で見比べられるようにすることも必要です。
見積もり項目をチェックする
業者から提出された見積もりは、全体の工事費だけでなく、費用項目までしっかりチェックしましょう。
これは、後から追加料金を発生させないために必要なことです。
具体的には以下のような項目をしっかり確認しておきましょう。
- 見積もりの各費用項目に含まれる内容
- パーテーションの数量(延長m/枚数/開口数)
- 夜間、駐車、養生、残材処分、現調回数、消防申請/立会いの費用が含まれているか
- 付属工事の担当(依頼した業者か、協力会社か)と保証範囲
- アフター対応の範囲
仕様を統一する
可能な限りパーテーションの仕様を統一することも、コストダウンにつながります。
仕様が統一されていることで、必要な材料の種類が少なくなり、費用を抑えやすくなるのです。
イメージとして、同じものをまとめて購入するのと、少量多品種でいろいろと購入するのとではどちらが安くなるかを考えていただくとわかりやすいでしょう。
色・ドアの仕様・サイズなど可能な限り同じもので揃えれば、その分コストは抑えやすくなります。
可能な限り作業をまとめて行う
養生/搬入/立会いなどの同日に行える作業は、できるだけまとめて実施してもらう方が、コストダウンにつながります。
業務を行いながらの工事となると、なかなか都合をつけづらく、「この作業はこの日のこの時間に、こっちは別日のこの時間に…」と細かく分けたくなるかもしれません。
しかしそうなれば、業者の方も何度も足を運ばなければならず、交通費や人件費が発生してしまいます。
余計な費用を発生させないためには、できるだけ作業をまとめられるようにスケジュールを調整することをおすすめします。
パーテーション工事の費用を抑えたい方への注意点
パーテーション工事の費用を抑えるコツをご紹介しましたが、これらを実践する際にはいくつか留意しておくべきこともあります。
最後にそのような注意点をお伝えしておきます。
欄間オープンにする場合は遮音性に注意
欄間オープンの仕様を選択することで費用は抑えられますが、遮音性はグッと落ちることを把握しておいてください。
欄間オープンでも、パーテーションで空間はしっかりと区切られますが、上部が空いている分どうしても遮音は難しくなります。

パーテーション越しでも会話が可能な程度には音が通ってしまいます。この点は、商業施設のトイレをイメージしていただければわかりやすいでしょう。
それでも問題のない用途にだけ、欄間オープンは採用するようにしてください。
| 【補足:欄間オープン採用時の遮音対策もあり】 欄間オープンであっても、BGMを流すことで、隣室に会話の内容が聞こえづらくなるように対策することも可能です。 多少音が通っても構わないが、会話の内容がしっかり聞こえるのは困る…という場合は、こうした対策を業者に相談してみるのも良いでしょう。 |
ガラスの使用を抑える場合は採光不足に注意
ガラスパーテーションを使用しない、またはガラスパネルをはめ込んだ開口部を作らない、といった場合には採光不足に注意が必要です。
ガラスパーテーションを採用する場合、しっかり光を通すため、既存の照明だけで十分なケースもあります。一方、ガラスを使用しない場合はパーテーションによって光が遮られてしまうため「既存の照明だと暗すぎる」という可能性もあるのです。
ガラスパーテーションや、開口部の形成は費用が高くなりやすく回避したいと考えられるかもしれませんが、ガラスを使わなくても業務に支障のない明るさが確保できるかどうかは慎重に検討しましょう。
安すぎる見積もりに注意
相見積もりで、あまりに安い見積もりを提出してきた業者があった場合、その業者への依頼は慎重に検討するようにしてください。
本当に格安でパーテーション工事を請け負える理由があるのかもしれませんが、一方で次のようなケースも考えられるからです。
- 実績が少なく格安で請け負っている
- 実績が少なく見積もりに漏れがある
- 補償範囲に制限がある
- 工事の品質が低い
安い見積もりを出してくれた業者にすぐにでも依頼したい気持ちはわかりますが、他の業者と比べてあまりにも格安であるという場合は、しっかりとその理由を把握した上で依頼するか、もしくは2番目に安い業者を第一候補とするのが安心です。
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